初めてクラブを握る時に教わったスイング

社会人になったとき、入社した会社では半分の社員がゴルフをしている人達でした。好き嫌いはおいといて、その会社で勤めるならばやっておいて損はない、付き合いも大事だからと誘われ、私もゴルフをやってみることにしたんです。

 

ゴルフ場どころか打ちっぱなしにも行った事がなく、家族の誰もゴルフをやらなかったため、クラブでさえ触ったことがありませんでした。
そんな私を、上司が打ちっぱなしへ連れてってくれました。クラブは上司のを借り、しっかり1人1レーン借りて開始です。

 

しかしまずは、借りた手袋をはめてグリップの握り方から。そして手だけでスイングの形の練習になります。
足は肩幅くらい、両手を身体の中心にし、ひじは曲げない、腕で二等辺三角形を作るように手を組み、そのまま頭を動かさずに手を持ち上げ、振り子のように振り降ろす。
基本の動きを教わり、しばらくやったあとはピッチングを持たされ、同じ動きを何度も何度も繰り返しました。

 

ピッチングを振っているとき、上司から初めてにしては上出来だと褒められ、調子に乗ってボールを打ってみようとしたんですが、ボールを置いた途端に上手く振れなくなってしまったんです。
ボールの上を叩いたり、地面を叩いてしまったりと定まらず、肩も頭も動かしているつもりがないのに上手く行きませんでした。

 

それからその日は全部ボールなしの練習。ボールなしだと、なぜかいい感じのこすれる音がします。自分のフォームの違いがわからず、とにかく身体が覚えるまでボールなしで振り続けました。
そして2時間後ほど経ってから、またボールを打ってみたんです。するとさっきとは違ったいい感触が連続であり、ボールはまっすぐ飛んでいきました。
そんなことがあって以来、私は打ちっぱなしに行くと15分くらいはボールなしで素振りのみしています。それからボールを打つと、フォームがぶれないからです。

 

そして打ちっぱなしに2回連れて行ってもらったあと、自分用としてレディースのハーフクラブセットを買いました。その時上司に言われたことは、「しばらく7番アイアンだけで練習してみな」でした。
覚えたてなのにいろいろな長さのクラブを使ってしまうと、変なクセがついてしまうことがあるんだそうです。せっかくまっすぐ飛ぶのだから、という理由でした。

 

言われた通り7番アイアンのみで練習をし、初めてショートゴルフ場でゴルフデビューをした際も7番とパターのみでまわりました。
一緒にまわった他会社の方からも綺麗なスイングだと褒められ、パワーはないけれどまっすぐ飛ぶから羨ましいといわれました。
そんな嬉しく楽しいデビューは、全ては基本フォームを教えてくれた上司と、ボールなしスイングを練習した日々にあるのだな、と自分の練習方法に自信が初めて持てたことを覚えています。